ほいくのひと手帖

No.25

困ったとき・よくある質問

認定こども園、3歳になったら幼稚園に移らないといけない?【鹿児島市版】

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CHAPTER 01

認定こども園、3歳になったら幼稚園に移らないといけない?【鹿児島市版】

保育が必要な状況が続いていれば、3歳になっても幼稚園の通い方へ変える必要はありません。同じ認定こども園の保育利用を続けられます。

「3歳になったら、何か手続きがいるの?」。僕が鹿児島市役所で保育行政を担当していた頃、窓口でよく聞かれた質問です。

幼稚園と同じような通い方を「教育利用」、仕事などで保育が必要な家庭の通い方を「保育利用」といいます。認定の番号が変わることと、通い方を変えることを分けて整理しましょう。

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1|3歳になったら、教育利用へ変える必要がありますか?

いいえ。保育が必要な状況が続いていれば、保育利用のまま小学校へ入る前まで通えます。

満3歳未満の3号認定は、満3歳になると2号認定へ切り替わります。この年齢による変更は鹿児島市が行うため、ほかに変更がなければ保護者の手続きは不要です。

満3歳未満の3号認定は満3歳で市が2号認定へ変更し、保育が必要なら保育利用を継続。ほかに変更がなければ手続き不要と示す図

認定の番号が変わっても、年度途中で年齢クラスが変わったり、教育利用へ移されたりするわけではありません。

元担当者のひとこと

窓口では「切り替えなくていいんですか?」と驚かれることがよくありました。認定こども園には2つの通い方がありますが、保育が必要な状況が続く限り、保育利用のままで大丈夫です。

2|認定こども園には、どんな通い方がありますか?

認定こども園は、幼稚園と保育所の機能をあわせ持つ施設です。満3歳以上の子には、主に2つの通い方があります。

  • 教育利用(1号認定):幼稚園と同じような通い方。仕事などの理由がなくても利用できます。

  • 保育利用(2号認定):保育園と同じような通い方。仕事など、家庭で保育が難しい理由が必要です。

満3歳未満で保育利用する子は3号認定です。

教育利用と保育利用の子が一緒に過ごす時間もあります。クラス編成や一日の流れは園によって異なります。

認定こども園の教育利用(1号)と保育利用(2号・3号)の対象年齢・利用条件を比べた図

家庭に必要な時間や働き方に合う通い方を選ぶための区分です。

3|教育利用と保育利用では、何時まで通えますか?

一番分かりやすい違いは、園を利用できる時間です。

  • 教育利用:1日4時間が標準です。

  • 保育利用:「保育短時間」は最長8時間、「保育標準時間」は最長11時間です。

教育利用は1日4時間が標準、保育利用は認定により最長8時間または11時間。実際の利用時間と追加料金は園に確認する図

教育時間の前後に利用するのが預かり保育、保育利用で認定された時間帯を超えて利用するのが延長保育です。

実際の登園・降園時間と、預かり保育・延長保育を利用できるかは、園に確認しましょう。

4|保育料が無償なら、お金はかかりませんか?

すべての費用が無料になるわけではありません。まず、保育料が無料になる時期が異なります。

  • 教育利用(1号):3歳の誕生日の前の日から。

  • 保育利用:3歳の誕生日の次の4月1日から。

給食費、行事費、教材・用品代、通園バス代、預かり保育料、延長保育料などは、別にかかる場合があります。

※無償化のタイミングが「教育利用」と「保育利用」では違うので、そのあたりはお金に関することでとても重要です。

そのため、別の記事で詳しく説明します。

教育利用(1号)は3歳の誕生日の前の日から、保育利用は3歳児クラスから保育料が無料。給食費・バス代・用品代などは別に確認する図

教育利用の「預かり保育」にも補助があります

仕事などで保育が必要な家庭は、事前に鹿児島市の認定を受けると、預かり保育料も無償化の対象になることがあります。

  • 3歳の誕生日の次の4月1日から:支払った利用料の範囲で、2026年9月利用分までは「利用日数×450円」と「月額11,300円」、10月利用分からは「利用日数×490円」と「月額12,300円」の小さい方が上限です。

満3歳から次の4月1日の前日まででも、市町村民税非課税世帯などの条件を満たして「新3号認定」を受ければ、預かり保育料の補助を受けられます。実際に支払った対象料金の範囲内で、2026年9月利用分までは「利用日数×450円」と「月額16,300円」、10月利用分からは「利用日数×490円」と「月額17,700円」の小さい方が上限です。

2026年10月利用分から、国の制度で上限額が引き上げられます。鹿児島市のホームページには9月30日時点で改定前の金額が載っています。実際の取扱いは、園や市の窓口でも確認しておきましょう。

どちらの年齢でも、保護者全員に保育が必要な理由があることや、就学前のきょうだいの施設利用状況などの条件があります。詳しくは、末尾の市の「預かり保育の無償化」の案内をご確認ください。

利用前の申請が必要で、認定開始前の利用分は対象になりません。園や市に早めに確認しましょう。

見学では、毎月かかる費用と入園時だけかかる費用を分けて聞くと、全体をつかみやすくなります!

5|上の子が教育利用でも、きょうだいの点数はつきますか?

鹿児島市では、条件に当てはまると4点つきます。

上の子が同じ認定こども園へ教育利用で通っていて、下の子がその園を第1希望として保育利用を申し込む場合、きょうだいの在園による調整点数が4点つきます。

調整点数とは、働き方などの基本点数に、家庭の状況に応じて加減する点数のことです。

上の子が同じ認定こども園に教育利用で在園し、下の子がその園を第1希望として保育利用を申し込むと調整点数4点がつく条件の図

ただし、4点がつけば必ず入れるわけではありません。申込みが受入枠を超えたときは、ほかの申込者の点数なども比べて利用できる人を決めます。これを利用調整といいます。

6|教育利用と保育利用は、どこへ申し込みますか?

同じ園を希望しても、申込先は異なります。

  • 教育利用(1号):希望する園へ直接申し込みます。

  • 保育利用(2号・3号):鹿児島市へ認定申請と利用申込みを行います。

教育利用は園へ直接、保育利用は鹿児島市へ申込み。同じ園の教育利用から保育利用へ変える場合も新規申込みと選考が必要な図

教育利用から、同じ園の保育利用へ変えたい場合も、新しい利用申込みが必要です。利用調整の結果、同じ園の保育利用に内定しない場合もあります。

希望する利用開始時期の締切を、園や市の最新の申込案内で確認しましょう。

7|働き方が変わったら、どうすればいいですか?

働き始めた、勤務時間が変わった、仕事を辞めたなど、家庭の状況が変わったときは、園や鹿児島市へ早めに相談しましょう。

認定は、働き方に合わせて自動で切り替わるとは限りません。

  • 1号から2号へ:鹿児島市への認定申請と保育利用の申込みが必要です。

  • 2号から1号へ:園に教育利用の空きなどを確認し、園を通して認定変更の手続きをします。

  • 最長8時間・11時間の区分を変える:勤務時間などを確認できる書類と、変更の手続きが必要です。

働き方を変えるときは園と市へ相談。1号から2号、2号から1号、最長8時間と11時間の区分変更に必要な手続きを示す図

迷ったら、園や市へ「働き方が変わるのですが、必要な手続きを教えてください」と聞けば大丈夫です。

今回のまとめ

  • 認定こども園には、教育利用と保育利用があります。

  • 保育が必要な状況が続いていれば、3歳で教育利用へ変える必要はありません。

  • 年齢による3号から2号への変更は市が行い、ほかに変更がなければ手続きは不要です。

  • 主な違いは、通える時間、費用、申込先です。

  • 上の子が同じ園の教育利用でも、第1希望などの条件に合えば下の子の申込みに4点つきます。

  • 働き方を変えるときは、園や鹿児島市へ早めに相談しましょう。

まずは「わが家は何時まで利用したいか」「保育を必要とする理由があるか」を整理すると、自分に合う通い方が見えてきます。

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情報確認日:2026年9月8日

この記事を書いた人

上木寿人|ほいくのひと代表

元・鹿児島市役所の保育行政担当。市内の保育所・認定こども園に足を運び、園長先生や保育士の先生方、保護者の皆さんと向き合ってきました。制度を初めて知る方にも分かる言葉で、鹿児島市の保活情報を届けています。

「ほいくのひと」は、子どもにも先生にも、ぴったりの園との出会いを応援しています。

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